リトルプレス用語集(日々更新)

●リトルプレス

ミニコミ、同人誌、ZINE、インディペンデントマガジンなどの、大手書店流通を利用していない自主出版物のこと。出版者が同人誌だと言えば同人誌だし、ZINEと言えばZINE。定義ははっきりとしたものは無いが、自主出版物と表すと堅いので、IPAではこれらのことを「リトルプレス」と総称とする。

●ミニコミ

「ミニ」と「コミュニケーション」を掛け合わせた造語。個人や団体がテーマを持って編集し、社会にアピールするために作られている自主出版物。1970年前後の社会運動の中で生まれたもの、文化で、サブカルチャー、カウンターカルチャーの匂いがするものが多い。文学作品もこのカテゴリーに分類される?(IPAでの解釈)

●同人誌

同人(同好の士)が資金を出して作成する雑誌のこと。ミニコミとの違いは、同じ趣味趣向を持つ仲間たちに向けられた内容である点。同人誌といえばコミックマーケットに代表される二次創作のマンガが一番に連想されるが、成人向け(エロ)だけではなく、一次創作の一般向けマンガや、「評論・情報ジャンル」という、マンガでは無い形で展開されるミニコミのようなものもある。(IPAでの解釈)

●ZINE

Magazine、Fanzineから派生した「ZINE」は、個人や少人数で制作した冊子の総称。アメリカ西海岸のスケーターやアーティストが、自分たちの作品や写真を発表する場としてコピー機を使って作ったものが始まり。製本や印刷を自分たちで手がける人も多く、ミニコミや同人誌と比較しておしゃれなイメージ。アートや作品集が多め。(IPAでの解釈)

●インディペンデントマガジン

日本語にすると独立系雑誌。何をもって独立系というかは決まりがないが、大枠としては大手出版社内で作られておらず、大手の出版取次を利用して流通していない雑誌。主体性を持って編集され、販売先までも選んでいる定期刊行物。(IPAでの解釈)

●出版取次

出版社から書店に本・雑誌を流通する際に利用される、書物の卸・流通を担う。出版社は発行部数の調整や販売先を相談しにいき、出版後に取次は各書店に配本。売り上げを書店から集金し、売れなかった本は倉庫に引き上げるなど、様々な役割をになう。日本国内で流通している本の7割は取次を通して書店に届けられている。

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